ご支援のお願い

理事長
金井 兼

 時は昭和24年、空襲に次ぐ大地震で壊滅した福井の地に、「焦土と化した郷土、荒廃した日本を復興するには若人の技能技術教育が最重要かつ急務である」と、学園創始者の金井兼造は北陸電気学校を設立しました。これが、学校法人金井学園の発祥であります。

 以来、半世紀以上もの間手を緩めることなく邁進し、今日、福井工業大学を核とした、大学院、高等学校、中学校を擁する総合学園にまで成長致しました。これも偏に、地域や保護者の皆様のご協力と卒業生諸氏をはじめとする関係者各位の絶大なるご支援によるものと深く感謝申し上げます。

 今般、日本の中等・高等教育機関を取り巻く環境は、少子高齢化と相まって大きく変化し、グローバル化も急加速度的に進んでおります。本学園におきましては様々な発想でこの変遷に対応すべく、創始者の遺志である科学技術の発展と人類社会に貢献できる技術者の養成とともに人間教育の在り方を更に追求し、真のグローバル人材育成に力を注ぎ、進化し続けたいと願っております。

これまで、常に社会のニーズを見据え、積み上げた歴史の中に生まれた個性や特色を大事にしながら時代に応じた諸改革を行って参りました。

 平成25年には、タイ・バンコクの地に留学生の受け入れや就職開拓、日本人学生の海外インターンシップ事業等を目的にASEAN事務所を開設しました。

 福井工業大学においては、開学50周年を迎えた節目の年(平成27年)に、工学部の単科大学から、工学部・環境情報学部・スポーツ健康科学部の3学部体制となり、工科系総合大学へと生まれ変わり、より高度な専門知識と教養を修養できるようになりました。

 福井高等学校は、これまでの輝かしいスポーツ実績に加えて、教育カリキュラムの改変により進学実績も上げており、それぞれの分野で世界に進出し活躍する生徒を輩出しております。

 福井中学校では、学力・身体力はもちろん心の教育に重点を置き、生徒一人ひとりに対するきめ細やかな生活指導・学習指導を徹底し、地域の方々の信頼を得ております。

 金井学園は、福井の地で生まれ福井に育てて頂いた学園であることを念頭に、更に地域社会に貢献できる地域人材の育成を中心に、世界における科学技術の発展に寄与できる人材の育成と、多種多様な若者を育成するために、教育研究環境・設備をより一層充実させたいと考えております。これには多額の資金が必要となります。勿論、外部資金の獲得や経費の削減において自己財源の積立てに努力はいたしますが、現在の社会情勢等を鑑みますと皆様方からのご支援が非常に大きな支えとなります。なにとぞ金井学園の更なる発展、如いては優秀な人材を育成・輩出するために、力強いご支援を賜りますよう衷心よりお願い申し上げます。